失った歯を補う（再建する）ための治療法の一つです。
天然歯を模倣した構造をしているので、デンチャー（入れ歯）などと比較しても食べ物を咀嚼する力に優れています。
歯を失った患者さんの QOL 向上に大きく貢献できる治療法です。

インプラントのメリット

1. 自分の歯と同じように噛む力が得られる
2. 入れ歯などに比べて違和感が少ない
3. 周りの歯を削る必要がない
4. 永久的な治療法で、長期間使用可能

インプラントのデメリット

1. 費用が比較的高い
2. 手術が必要で、埋め込む際に痛みを感じる
3. 合併症のリスクがある

ナビゲーションシステム（X-ガイド）とは

X-ガイドはインプラント手術をより安全・安心に行うため歯科医のサポートをする機器です。
インプラント手術では、患者さんの安全が何よりも重要です。そのため、最新の3D画像を利用した「X-ガイドシステム」が導入されています。

X-ガイドのメリット

01.治療期間を短縮できる

従来必要としていたサージカルテンプレートの製作、調整を必要としないため、治療までの準備期間が短縮され、結果的に治療期間の短縮につながり、インプラントを早く入れることができます。

02.手術を安全・正確に行うことができる

CT撮影から手術までのすべての工程がデジタルで行われるため、従来必要だった様々な治療工程が不要となることで、手術の誤差を少なくすることができます。
ちなみに誤差は約0.2㎜以内と報告されています。
また、このシステムを使うことにより、骨の中の神経や血管の走行などをリアルタイムで立体的に確認しながら手術を行えるため、手術中のトラブル回避へとつながり、安全、そして正確にインプラントを埋入することができます。

03.お口が開きづらい方でも楽に治療が受けられる

従来のようなサージカルテンプレートを装着すると、その厚みで術野が狭くなってしまいます。
そのため、顎関節症などの理由で口を大きく開けられない患者さんの場合、器具をお口に入れにくくなり、治療が受けられない場合もありました。
サージカルテンプレートを必要としないXガイドによる手術なら、お口が開きづらい患者様でもお口に器具が入りやすくなるため、インプラント治療を受けられる可能性が広がります。

その他にも下記のようなメリットがあります。

• 3D画像ガイダンスにより、インプラントの位置決めが正確になる
• 術者の経験値に頼る部分が少なくなり、ミスが減少する
• 患者への負担や侵襲が軽減される
• 治療全体の安全性と質が大幅に向上する

※最終補綴装置装着までの期間はインプラント埋入位置や患者様の状況により異なります。